◆the 最上級 in/of ~:「~の中で一番…」
最上級というのは「最も上の級(レベル)」と書くように、「一番~」という表現のことです。
具体的には、「the 形容詞・副詞 est」という形をとります。
例 He is the tallest in this class.
彼はこのクラスで一番背が高いです。
●inとofの違い
inとofは、「主語は~の中で一番」というときの「~の中で(範囲)」を表します。
inは「主語より大きい存在」、ofは「主語と対等な存在の複数形」に対して使います。
よくわからないと思うので具体例を見ましょう。
・in (主語より大きい存在)
例:Tokyo is the biggest city in Japan.
東京は日本で最も大きな都市です。
⇒範囲であるJapan(国)は、主語のTokyo(都市)と対等ではなく、Tokyoよりも大きな存在なのでinを使います。
・ of (主語と対等な存在の複数形)
例:He is the youngest of the five.
彼はその5人の中で最も若いです。
⇒範囲であるfive(5人)は、主語のHe(彼)と同じ人間であり対等なので、ofを使います。
※よく「複数形にはofを使う」という単純化した説明がありますが、いくら複数形でもそれが主語よりも大きい存在の場合は下記のようにinを使います。
Tokyo is the biggest city in the three countries.
東京のその3カ国の中で最大の都市です
○inとofを使い分ける理由
inは「~の中で」というある空間の中にいるイメージが基本です。
主語が入っている空間は当然主語よりも大きい存在なので、最上級で範囲を表す時も主語より大きい存在にはinを使います。
例 Tom's house is the biggest in our town.
トムの家は町の中で一番大きいです。
(our townは主語のTom's house より大きい存在)
ofは「~の」と教わりますが、もともとA of Bは、BがAの「起源」≒「所属先」を表しました。
そのため、Aが「部分」、Bが「全体」という関係で、言い換えるとAという「部分」の複数形=B「全体」になります。
こうした理由から、範囲が「主語(部分)と対等な存在の複数形(全体)」で表現される場合にはofを使います。
例 Soccer is the most popular of all sports.
サッカーはすべての中で一番人気のあるスポーツです。
(主語のSoccer と範囲のsportsは対等な存在)
【参考】
ofは辞書を引くと「所属」以外に「分離」や「同格」などたくさんの意味があります。
なぜofがたくさんの意味をもっているのかは↓
【参考】
最上級にtheをつける理由は↓
最上級にtheをつける理由 (比較③)⇒次は接続詞。
接続詞① 命令文, or …が「~しなさい、さもないと…」になる理由
