◆do 人 物=do 物 to 人
(人に物を与える)
「物」になる名詞はある程度決まってます。
プラスの意味だとgood(利益)、a favor(恩恵)。
マイナスの意味だとharm(害)、damage(損傷)。
=This medicine will do you good.
=This medicine will do good to you.
この薬は君に良い効果を与えるだろう。
=Too much drinking will do you harm.
=Too much drinking will do harm to you.
酒の飲みすぎは君に害を与える。
●do 人 goodが「人に利益を与える」になる理由
これは、doに「与える」という意味があるわけではなく、do+名詞の「○○をする」を言い換えた形なんです。
例えば、do 人 good「人に利益を与える」なら、「人に良いこと(good)をする」を言い換えただけです。
ほかの名詞も同じです↓
ただ、それなら「~をする」と訳せばいいじゃないかと思うかもしれません。
それでも「与える」という意味になるのは、このdoが第4文型の形で使われているからです。
どういうことかと言うと、第4文型の「SV人物」を作る大部分の単語は「人に物を所有させるようVする」という意味を表します。
例えば、give人物(人に物を与える)は「人に物を所有させるよう与える」、buy人物(人に物を買う)は「人に物を所有させるよう買う」です。
doの意味はただ単に「する」です。そのため、doが第4文型の形で使われると、他の動詞のように「人に物を所有させるように〇〇する」という意味ではなく、単に「人に物を所有させる」という意味になります。そこから第4文型で使うdoは「人に物を与える」という意味になります。
●「do 物 to 人」に書き換えられる理由
「do 人 物」は「do 物 to 人」に書き換えられます。
第4文型(SV人物)では、to人、for人に書き換えられる動詞がたくさんありますが、この使い分けはto人が「相手が絶対に必要な動作」、for人が「必ずしも相手が必要ない動作=自分のためにも行える動作」です。
たとえば、give(与える)は、「与える相手」が必要な動作なので、「give人物」を「give物to人」に書き換えられます。
buy(買う)は「買う相手」が必ずしも必要なく、自分のためにも行える動作なので、「buy人物」を「buy物for人」になります。
do人物「人に物を与える」も、give(与える)と同じく「与える相手」が必要な動作なので、「do物to人」に書き換えられます。
【参考】なぜtoが相手が絶対に必要な動作で、forが必ずしも必要ない動作なのかは↓
★Check★
(1)【日本文に相当する意味になるように語句を並び替えよ】
サービスが悪いと不平を言ってもあなたにとって何も良いことはないよ。
【中央大】
Complaining(①any ②about ③won’t ④do ⑤you ⑥poor ⑦service ⑧the)good.
(2)【次の2組の英文が同じ意味になるように適語を補え】
There would be no harm in listening to her advice.
It wouldn’t ( )you any harm to listen to her advice.
【中央大】
①make
②provide
③give
④do
★Answer★
(1)Complaining about the poor service won’t do you any good.
(2)④