oweは一見バラバラの意味があって、しかも意味によって「owe人物」に書き換えられないものもあり、ややこしい単語の一つです。
 今回はoweがなぜこれらの意味をもっているのかと、「owe人物」に書き換えられない意味の理由について説明します。


◆owe

 oweの語源は「持っている」です。

 それに続く「物to人」はこの場合「人につながっている物」という意味を表します。
 owe 物 to 人「人につながった物を持っている」が基本的な意味です。

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 なぜtoで「つながっている」という意味になるのでしょう。
 
 前置詞toの基本的な意味は明確な到達点です。
 そのため、基本的には「~へ」という意味になるのですが、これを絵にすると今いるところと到達点がしっかりとつながっているイメージにもなります。そこから「~とつながっている」という意味になることがあります。
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 このように、owe 物 to 人は「人につながった物を持っている」が基本的な意味であり、そこが出発点になって↓の意味を作り出します。
 「人につながった物」が何であるかによって意味が変わります


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①「人に物を借りている」になる理由

 

He owes a lot of money to me.

=He owes me a lot of money.

彼は私に多額のお金を借りている。

(「SV人物」に書き換え可能)

 

 物to人の「人につながった物」の一つが「借り物」です。
 なぜなら「借り物」はいつかは貸してくれた人に返す物であり、本来の所有者とつながった物だからです。

 そこから、
owe 物 to 人「人につながった物(借り物)を持っている⇒人に物を借りているとなります。

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②「人に義務・恩義を追っている」になる理由

 

 I owe gratitude to him.

=I owe him gratitude.

 私は彼に感謝している。

(「SV人物」に書き換え可能)

 

 
 「義務・恩義」「人とつながった物」です。
 
なぜなら「義務」は「後でその人に何らかの行為をしなければならないこと」という意味でつながった物であり、「恩義」は「後でその人に何らかの恩返しをしたいという気持ちを含むもの」という意味でつながった物だからです。

そこから、owe 物 to 人「人につながった物(義務・恩義)を持っている⇒人に義務・恩義がある」となります。


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③「物(成功など)は人のおかけだ」になる理由

 

 I owe my success to him.

×I owe him my success.

 私の成功は彼のおかげだ。

(「SV人物」に書き換え不可

 

 「成功」は自分だけの功績で手に入るときもあるので必ずしも人とつながっている物というわけでありませんが、「成功 to 人」で「人につながった成功」という意味になります。
 
 そこから、owe 物 to 人「人につながった物(成功)を持っている⇒成功は人のおかげとなります。

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●③「成功は人のおかげだ」が「SV人物」に書き換えられない理由
 「SV人物」の第4文型のでは、大部分の単語が「人に物を所有させるようVする」という意味を表します。
 例えば、give人物(人に物を与える)は「人に物を所有させるよう与える」、buy人物(人に物を買う)は「人に物を所有させるよう買う」です。

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 一方、owe成功to人「成功などは人のおかげだ」には、「成功を人に所有させる」という意味は含まれていません。成功は人とつながっているだけです。
 そのため、owe成功to人は、owe 人物の形になれないのです。


 逆に、①「人に物を借りている」は「いつか借り物を人に所有させる」という意味ですし、②「人に義務・恩義を負っている」は「いつか人に義務・恩義に基づく行為などを所有させる」という意味なのでowe人物の形を作れます。

 

【参考】第4文型でto人、for人を使い分ける理由
   giveが「to人」で、buyが「for人」になる理由


⇒次はdoの第4文型について
 do 人 goodが[人に良いことを与える]になる理由

 

★Check★

 When Tim was in trouble, it was always his family who gave him the best advice. Thus he feels that he (     ) what he is to his family.

【関西学院大】

 

 ①depends

 ②owes

 ③relies

 ④supports

 


★Answer★

 ②
 ティムが困っているとき、最良の助言を与えてくれたのはいつも彼の家族だった。
そのため、彼は今の自分があるのは、家族のおかげだと思っている。


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