◆命令文(~しなさい)
命令文とは、動詞の原形を文頭に持ってくることで、「~しなさい」という意味をつくるものです。
例 Close the door.
ドアを閉めなさい。
・動詞の原形で表される理由
原形とは、動詞が現在形にも過去形にもなっていない形のことです。
そこから、英文法ではまだ実際には行っていない動作には動詞の原形を使われます。
命令文の場合、命令する動作はまだ実行されていないから命令するわけで、結果として命令形は動詞の原形で表されているのではないかと思われます。
例 Open the door.(ドアを開けなさい)
↑まだ開いていないからopenを原形として使う
助動詞の後に動詞の原形が来る理由も同じです。
may「かもしれない」もmust「しなければいけない」もまだ実際には行っていない行動に使うものです。
また、to不定詞の後が動詞の原形なのも、もともとは前置詞のtoがまだ行っていない動詞にくっついて「~することへ向かう」という意味を表していたからです。
【参考】 助動詞① 助動詞の後ろに動詞の原形が来る理由
【参考】to不定詞① to 動詞の原形が「~すること」、「~するための」といった意味になる理由
・Iやyouがつかない理由
上記の理由から命令文は動詞の原形で表されますが、動詞以外にⅠやyouがつかないのは、常に主語がⅠであり、命じる相手はYouだからです。
その場にいない人間に対して「~しなさい」とは言えないですから。
その結果、いちいち言わなくてもわかる無駄なものは省き、命令形は動詞のみで表されます。
【参考】大昔の命令形
厳密な話をすると、大昔の英語では命令形は動詞の原形ではなく、「動詞+命令形を表す語尾」のセットで命令形を表していました。
そのため、大昔の英語では「命令形はまだ実際に行っていない動作だから原形を使う」という説明は当てはまりません。しかし、その後、命令形は動詞の原形で表されるよう変化しています。この変化の要因はいくつかあると思いますが、その一つには「命令形はまだ実際に行っていない動作」だということもあったと思われます。
⇒次は、三人称単数のsについて
