◆感情の形容詞・過去分詞 to 動詞の原形:~して「感情」
例 I’m glad to see you.
私はあなたに会えてうれしいです。
to不定詞には、①「~すること」、②「~するために、するための」以外に、③「感情の原因(~して)」という意味があります。
③感情の原因とは、感情を表す形容詞(嬉しいglad、残念sorryなど)、過去分詞(驚くsurprised、失望するdisappointedなど)の後にto doが付くと、「doして嬉しい、doして驚く」など「to doが原因で●●という感情になる」という使い方のことです。
例 I’m surprised to see you there.
あそこであなたに会って驚きました。
●to不定詞にいくつかの意味がある理由
to不定詞が①「~すること」、②「~するために、するための」という意味になる理由には、to不定詞が前置詞to「~へ」により生じたという背景があります。
前置詞とは名詞の前に置く詞の略で、言い換えれば前置詞の後には名詞が来ます。
そのため、①「~すること」は、[前置詞の直後は名詞が来る]ことから、toの後の動詞(する)が名詞(こと)化し「~すること」の意味になりました。
②「~するために」、「~するための」は、前置詞toの「~へ」という意味が「~へ→~することへ向かう→~するために向かう(目的)」という具合に派生しました。
③感情の原因も、前置詞toの「~へ」が元になっています。
前置詞toの「~へ」というのは、「~へ向かう」という意味から「~を対象にして向かう」という対象の意味にもなります。
「主語 be ●●(例 嬉しい) to do」は、直訳すると「主語は●●という感情である、~することへ対して」です。
これを起こった順番で考えると、「②主語は●●という感情である←①~したことへ対して」となります。
そのため、訳は「主語は~したので●●という感情が生じる」となります。
to不定詞をまとめるとこんな感じ↓
●toの後の動詞が原形である理由
原形とは、動詞が現在形にも過去形にもなっていないもともとの形であるため、英文法ではまだ実際には行っていない動作には動詞の原形を使います。
to不定詞も同じで、「これから~することへ向かうぞ」、つまり「まだ行っていないことをするぞ!」ってのがもともとの意味なので、そこからtoの後に動詞を置く場合は動詞の原形を使います。
⇒次はit~to doなどでitが使われる理由
天気・時間・形式主語でitが使われる理由(to不定詞⑥)
I was (. )to find the ring I had lost.
①lucky enough②so lucky
I was so lucky to find the ring I had lost.
この文が文法的に間違っている理由を説明してください。
感情の原因を表す不定詞の文では形容詞の前に副詞を置いてはいけないのですか?
so を使う場合は絶対にthatを入れなければならないからですか?